最新論文「「中の論理」再考」(『文學論集』第七十三巻第一・二合併号、関西大学文学会、二〇二三年九月)が刊行されました。内容は、山内得立がレンマの論理として具体化した「中の論理」は、「二者の中間」というロゴス的発想にとらわれているのではないか、ロゴスにとらわれない「中庸」「中道」の観点から、もう一つの「中の論理」が考えられるのではないか、という疑問を形にしたものです。本論文の続篇として、儒教・道教の「道」概念、日本的な〈道の文化〉に照準を定めた「〈道のロゴス〉試論」の公刊を、年内に予定しています。