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今後の活動方針について

社会的活動

 

研究教育の世界から外に出て、多くの人々に働きかけるような実践を「社会的活動」と呼ぶなら、大学に職を得てから32年間、これといった実績はありません。関大に在職中、それとは逆方向に、大学という閉じた空間を一般社会に向けて開く活動を、長く続けてきました。以下は、その実践例と今後の活動方針です。

 

〇大学院講義「人間環境学研究」(通称「都市の風土学」)

2000年から、大学院博士前期課程の自由科目「人間環境学研究」を、学生だけでなく社会人も参加できる授業として提供し、多くの人々にとって貴重な〈出会いの場〉を機能させてきました。私の退職が決定した後の2018年度末をもって、本講義は終了しました。

 

〇木岡哲学対話の会

「都市の風土学」終了を惜しむ方々の声を受けて、2019年4月から、標記の催しを月1回(8月、12月を除く各月の第4金曜18時-20時)開いています。「人間環境学研究」のスタッフ、学内外の研究者、社会人をゲストに招き、1時間の発表につづいて、ホスト役の私との対論や参加者との意見交換に1時間、計2時間の「哲学対話」を行っています。

木岡哲学対話の会予定表(2019後期)

 

〇木岡哲学塾

退職後の2020年から、上記の「哲学対話」のほか、新たに「哲学塾」を開く予定です。〈出会いの哲学〉(風土学)に関心のある人なら、学生・社会人を問わず、誰でも参加できるように場所を確保して、月2回程度のペースで開催したいと考えています(参加のご希望やご意見を、「出会いの広場」にお寄せください)。具体的な内容が決まり次第、「新着情報」でお知らせします。

 

〇関西大学哲学会

学内学会として長い実績のある関西大学哲学会は、2017年度より、自由参加の一般学会として再スタートを切りました。学内の施設を利用して、年1回の大会を開催するほか、電子ジャーナル『哲学』や紙媒体の『愛智』を、毎年刊行しています。

関大哲学会HPはこちら

現在、会長職にある私は、退職後も同会の仕事を続ける予定です。一般社会に開かれた哲学会に、みなさんが参加されることを期待しています。

 

〇『ロゴスとレンマ』読書会

近年の私の考えに多大の影響を与えた山内得立の主著を輪読する会で、隔週月2回のペースで研究室に集まり、5年以上にわたってつづけてきました。テクストをまもなく読み上げます。その後は、テクストを変えて継続する予定。常時数名のメンバー(入れ替わりあり)は、年齢、経歴、関心の所在も多様。各自の研究成果を発表する場でもあります。

 

〇オフィスの設置

以上の活動に必要な拠点として、研究室に代わるオフィスを設ける予定です。オフィスでは、社会的活動の一部とその事務を行うほか、個人的な質問や相談を受ける「オフィス・アワー」を設けます。これについても、詳細が決まり次第、新着情報でお知らせします。

 

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