活動実績

『風景の論理――沈黙から語りへ』

◎著書

 

風土学の理論三部作を10年にわたって書き上げたほか、2冊の単著を出版しています。それぞれの内容は、次のとおりです。

 

〇『風景の論理――沈黙から語りへ』世界思想社、2007年

一人一人の立つ位置によって、世界の見方は異なります。個人だけでなく、人々の属する社会(地域から国家までさまざまなスケールがある)ごとに、世界の見方が異なるという事実を、〈風景〉の経験として考察しました。①個人的な経験(基本風景)、②集団における共同の経験(原風景)、③それら二段階をふまえた個人的経験(表現的風景)、という三段階をつうじて、風景がどのように成立して発展していくかを論じました。個々の日常的実践から共同的な制度が生まれ、そこからより高次の個人的実践(表現)が生まれる、というプロセスを、この本では〈かたちの論理〉として具体化しました。風土学理論の中心となる〈かたち(形)の論理〉をはじめて提示することができた、私にとって記念すべき著作です。

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