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#543
浦靖宜
ゲスト

生命科学に話を戻せば、私はやっぱり、生命とは何かという問題に迫っていって欲しいなと思います。哲学的な興味はそこですね。

そのためにはDNA以外でできた生命を発見して比較検討を・・・

と考えるのですが、それは今は無理なので。

再生医療で考えれば、そもそもなぜ私たちの体は再生しないのかが本当は謎なんですよね。
普通、生物は壊れた部分が再生するようにできています。蜥蜴のしっぽがわかりやすいですけど、僕らも爪や髪は切っても伸びるし、肌が傷ついても、瘡蓋ができて、剥がれたらも元に戻ってます。生物はコピーや再生が通常なんですよね。にもかかわらず、腕とか切断したら、生えてこない。全然、首尾一貫してなくて理不尽です。原理的になぜそうなのかはまだよくわかってないんじゃないでしょうか。僕たちが有性生殖となり死ぬようにできていることと関係あるのかもしれませんが(テキトーに言ってます)あるいはある一定の潜在性を発揮する条件が異なるのか。

種という概念もよくわかってない。
何を持って違う種とするのか。
交配ができるできないという分け方がよくされますけど、それはそもそも無性生殖生物をガン無視ですからね。そんなんじゃダメなはずなんですよ。
まあ全部DNAなんで、その組み合わせのグラデーションを人間が勝手に分類しているだけというのが正解なのかもしれませんが。

生命科学に、宗教者がどう関わるか
生命操作の観点では、キリスト教やイスラム教は拒絶しそうですね。神の似姿を作っていいのは神だけですし。
仏教的にもアウトですね。そもそもこの世に生まれてきたこと自体が誤りというのが仏教の前提ですから。奴らにとっては何もかもがアウトですよ。とはいえ生まれてきたことはそいつの業でなるべくしてなっているんだから、まあ現世でがんばって来世に期待しろって感じでしょうか。
原理的にはそうですが、がちの臨床の現場で(例えばさっきのハンチントン舞踏病のケース)とかで、患者たちに何かを語り、心を救う努力を宗教者はするべきだと思いますし、語れることはあると思いますよ。

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