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#560
浦靖宜
ゲスト

民博の研究者が代理出産の研究をしているのは面白いですね。
おそらく単純に生命科学における倫理に関する議論というよりも、インドという風土では、そうした技術がどのように受け入れられているのかを調査、考察しているのでしょう。著書もあるようなので、機会があれば取り寄せてみようかなと思います。
これは勝手な推測なので、間に受けないでいただきたいですが、おそらくインドではまだまだ女性は子供を産むべきであり、それができないのは女性として劣っているという考え方が根強いのではないか(そうでなかったらすみません)。そこにはヒンドゥー教やカースト制に代表されるようなインドの世界観が複雑に絡んでおり、そうした風土に現代の科学技術が出会った時にどういうことになるのかという現地調査として興味深い研究ではないかと思います。

なんとしてでも自分の子(自分の遺伝子は無理でも夫の遺伝子だけでも)を残さないといけないのであれば、代理出産は喜ばしい技術でしょう。

技術をどのように受け入れるか、使っていくのかは、まさに各地域の風土に合わせて決められるものであるわけで、とはいえ、そうした決められ方が本当に正しいのかというと微妙ですね。女性蔑視の側面もあるわけですし。

日本における代理出産とでは、当事者の考え方が異なるだろうとは思います。
インドの当事者は産みたいというより、産まねばならないというインド的風土の規範として代理出産を使う。
日本の当事者は養子ではなく自分の子がどうしてもほしいから代理出産を使う。これも現代日本の風土なのかもしれません。昔は養子縁組でよかった気がしますが。江戸時代とか。
単純な分け方ですが、そうした違いはあるのではないかと思います。

あと代理出産とかの難しい問題はお金ですね。
負担の大きいことなので、代金はちゃんと支払われたほうが良いと思う反面、値段の違いが生命の価値に結びついてしまう危険性はあります。
代理母はまだ母体を提供するのみなので、統一できそう(代理母の年齢に応じて値段に差がつけられそうですが)ですが、精子とか卵子になると、遺伝子の内容に応じて値段が変わるみたいなことはありそうです。あと生まれてきた子に障害があったとかいった場合は、どこがどう責任をとる立て付けになっているのでしょうか。そもそも責任取るべきかも難しい問題ですが・

遺伝子とか生命科学的なものは無償で提供するのが原則みたいになっていることが多いですが、とはいえ、俺の遺伝データを勝手にタダで使われていくのもなぁという気もしますね。

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