返信先: 非難への非難

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#580
浦靖宜
ゲスト

そうですね。現実と虚構を切り分けられる。演じている自分と、ありのままの自分を分けられるというのが、実は近代的な人間観にすぎず、実はそうではないのではないか。特に大きな物語の共有が喪失したポストモダンでは、みんなが好き勝手にそれぞれの世界観で評価するようになるので、出演者側が非常に不安定になりやすいのではないか。出演者側も演じている自分とそうでない自分とを分けられると思っていた場合、実際そうでなくなるとかなりしんどいと思います。今回の事件の被害者がプロレスラーであることが私にはとても示唆的でした。

非難してしまう心性も確かに大きいですね。芸能人の不倫バッシングとか、お前になんの関係があるんだって話ですけど、非難してしまう。そうする人の中には、本当は自分も人間関係が上手くいってなくってしんどくて、不倫という抜け道でなんかうまいことやっているように見える人を叩いてしまうという人もいるかもしれません。羨ましさの裏返し。また道徳的非難は自分が正義なので優越感と承認欲求が満たせます。
そうしたコメントに「いいね」がついたりやRTされたりするのも問題を助長させていますね。
もちろんずっと昔から人間はそうだったともいえそうですが、SNSがなかった頃はテレビの前で家族や友人に「タレントの〇〇はダメだ」と言えるくらいでした。今は直接本人に対し、世界中に公開の形で批判できます。炎上を楽しむ人もいます。マスコミにとっても記事になります。やはりSNSはやめた方がいいかもしれませんね。

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