【新着情報】
1 新年度の行事予定
先月お知らせしたとおり、三度目の緊急事態宣言発令により、当方の主宰する新年度の行事2件に支障が生じました。
1)「木岡哲学塾」について。当初予定の4月9日開講を延期して、5月7日に開講しました。昨年と同じく、ひと月遅れのスタートとなりました。今後の情勢は、予断を許しませんが、基本的に隔週開催の日程を維持したいと考えています。当面、参加を見合わせる方が出てくることは避けられず、主宰者として、みなさんが無理のない範囲でお付き合い下さることを希望しています。春期については、予定した全8回のシリーズを完遂することは無理になりましたが、参加者各位と相談して、日程・授業内容を調整するつもりです。
〇曜限
金曜18:30~20:30(5月7日より、隔週開催)
2)『随眠の哲学』読書会について。参加者は哲学塾に比べて少数ですが、各位の都合を考慮して、クラスを二分しました。テクスト読解の進度は同じですが、メンバーに合わせて、討議の内容を変えています。両クラスとも、計2時間のうち、前半の1時間を発表・討論に充て、後半の1時間をテクスト読解に充てる、という方針で臨んでいます。
〇テクスト
山内得立『随眠の哲学』岩波書店(1993年)、燈影社(2002年)
本年度は、「中篇 個物と無的一般者の問題」から
〇曜限
クラス1:水曜14:00~16:00
クラス2:金曜18:30~20:30
(いずれも「木岡哲学塾」を開催しない週に、隔週で開催)
2 新刊の企画
1月の「新着情報」でご紹介した拙著の新刊企画が、このたび出版社(春秋社)に承認され、早ければ年内にも刊行される見通しとなりました。現在執筆中の原稿が、八月中に完成すれば、今年中に刊行の運びとなる旨、先方から連絡が入りました。以下の内容に関心をお持ちくださる方には、送料各位ご負担の上で、贈呈させていただく用意があります。いずれ発行にさいして、手続きの詳細をお知らせします。
〇書名:『瞬間と刹那――二つのミュトロギー』
〇出版社:春秋社
〇発行予定:2021年12月(見込)
頁数、価格、その他は未定。
〇内容概略:
西洋で「瞬間」、東洋で「刹那」と呼ばれる時間の観念を取り上げ、それぞれの特徴、たがいの共通点と相違点を明らかにする。われわれが抱く「過去から未来へ無限に伸びる直線」という時間のイメージは、近代につくられたフィクションに過ぎない。そうしたイメージの手前にあって、万人が体験する「瞬間」(刹那)の意味を掘り下げ、東西両世界の〈邂逅〉と対話の条件を明らかにすることが、本書の狙いである。
◎以上、1・2についてのお問い合わせは、木岡まで(n.kioka@s3.dion.ne.jp)。