毎月21日更新 新着情報

2022年1月21日新着情報

【新着情報】

 明けましておめでとうございます。昨年同様、本年もよろしくお願い申し上げます。

1 「木岡哲学塾」について

先月の本ページでもお伝えしたとおり、2022年から「木岡哲学塾」の活動方針を一新します。方針変更の狙いについては、以下の「趣意書」をご覧ください(先月公表した「2022年の方針」とは、内容が若干異なります)。

◎「木岡哲学塾」趣意書

 関西大学を退職してから、まもなく2年。この間、在職中にはできなかった社会活動に励みつつ、今日に至りました。以前とは異なる社会活動とは、どういうものか。それをご説明するためには、まず私自身の現在の立ち位置を理解していただかなければなりません。

 ⒜専門としての「哲学」と、⒝〈対話〉としての開かれた哲学との〈あいだ〉

 これが私の哲学の立場です。私のキャリアは、⒜から⒝へと、徐々に重心を移してきました。とはいえ、私にとっての哲学は、⒜か⒝か、ではなく⒜も⒝も、つまり⒜と⒝の両方にまたがり、その〈あいだ〉であるということが、最近になって明確に自覚されました。二つの哲学、すなわち⒜アカデミックな「哲学」、⒝自分のテーマを自分で考える「普通名詞」としての哲学。この二つを両立させることは、容易ではありません。私に、それができるという自信はありませんが、それを課題として意識し、残る人生をそのために捧げる覚悟だけはできています。

 本年からの「木岡哲学塾」は、私にとって、以上二つの哲学を実践する機会となります。オフィスで行われる主宰行事は、上の⒜⒝のいずれか、もしくは両方に関係します。以下、ⅠⅢについて、それぞれの趣旨を説明します。

Ⅰ 対話の会

参加者が各自テーマを持ち寄り、それぞれの意見を表明することで、たがいに問題を共有して考えを深めるための、〈対話〉の場を開きます。対話によって自身の固定観念が破られ、それまでになかった新しい展望が開かれます――参考事例として、当HPの「エッセイ」に連載中の対話篇をご参照ください。この会は、明らかに⒝の方向をめざします。

Ⅱ 読書会

 現在使用中のテクスト(九鬼周造『偶然性の問題』)は、高度に専門的な内容の哲学書。私自身の学問研究とつながり、⒜の方向を代表します。2時間の会の前半で、哲学に関する研究報告などを取り入れている点からしても、「アカデミックな議論に向けた研究会」という性格が、現時点では濃厚です。とはいえ、今後に取り上げるテクスト次第で、⒜から⒝の方向にシフトすることも、ありうるとお考えください。

Ⅲ 個別面談

 来談者個々の事情に合わせた面談を行います。当然のことながら、内容はさまざまであり、⒜⒝いずれに対しても開かれています。学問研究上の指導や助言、「人生相談」、雑談など、おいでになる方の希望に沿う形でお相手します。

 

2 各行事の予定

 20223月から、次のとおり活動を再開します。

Ⅰ 対話の会

 313日(日)を皮切りに、隔週で、春期・秋期各10回を予定しています。第1回は、オリエンテーション。本会の趣旨説明、参加者の自己紹介に続いて、「哲学対話」。さまざまなテーマがあることを確認し、どのような形で対話を進めるかを相談します(次回以降の予定を決めるかどうかも、その場の話し合いによります)。プログラムを決める主体は、主宰者(木岡)ではなく、参加者。主宰者は、言うならばファシリテータ。各回のテーマにかかわるスピーチ(原則30分、「講話」や「体験談」)が用意されるかどうかも、状況により、話し合いによって決まります。

・開催日(春期):3.133.274.104.245.85.226.56.197.37.17(以上、全10回)。時間はいずれも、14001600

・会場:木岡オフィス(阪急京都線相川駅徒歩1分)、ただし、参加人数によって別会場を用意することもありうる。

・参加費:各回500円(資料代、お茶代)。

 

Ⅱ 読書会

 隔週、「対話の会」が行われない週の日曜、同一時間帯に行います。『偶然性の問題』読了後は、取り上げるテクストによって、会の性格が⒜から⒝に移行することもありえます。

・開催日(春期):3.204.34.175.155.296.126.267.107.24(以上、全9回)。時間はいずれも、14001600

・会場:木岡オフィス

・参加費:無料。

 

Ⅲ 個別面談

 これまでと同様の方針で行います。現在、内容はさまざまながら、数名を対象に、定期的に個別指導を行っています。とはいえ、双方にとって利用できる時間には制約があります。面談ないし指導を希望される方は、できるだけ早めに、相談内容と時間の都合をお知らせください。

・開催日:上記の開催期間(3.137.24)をつうじて、日曜(16時以降)、水曜・金曜(いずれも原則として、1417時)。ただし、来談者に特別の事情がある場合は、以上のかぎりでない(他の曜日・時間帯に行うことも検討する)。

 

3 参加の要領

「木岡哲学塾」ⅠⅢについて、参加を希望される方は、随時メールにてお申し込みください(n.kioka@s3.dion.ne.jp)。

いずれの催しについても、ご希望の趣旨を伺ったうえ、原則として先着順で受け入れさせていただきます。Ⅰ・Ⅱについては、申し込みの後、参加の取りやめ、欠席などは自由です。ただし、「Ⅰ 対話の会」のみ、会の運営方針を決定する都合から、可能なかぎり、初回の「オリエンテーション」に出席されることを期待します。

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