1 ある日の対話から
直言先生:一年近く前、2025年3月の「ナーガールジュナについて」以来、「出会いの広場」に投稿がありません。そのトピックは、仏教に関するご自分の著書を当方に進呈したいとの清水高志先生からのお申し出、対話というより私信というべき内容でした。開かれた対話を求める投稿は、さらに一年さかのぼったkibaさん以後、まったくありません。「エッセイ」へのコメントに至っては、2023年3月の豪傑君以来、皆無の状態。お二人は、この現状をどう思われますか。
中道さん:先生とは長いお付き合いで、ホームページにも目を通してきました。たしかコロナ禍で騒然としていた2020年のころ、先生の書かれた「番外篇」をきっかけに、いろんな人が同じトピックについて意見を交わしていた記憶があります。いまは、みんなが盛り上がるような共通の話題がないということじゃありませんか。
直:投稿が減った理由は、共通の話題がないからだと。猛志君はどうですか。
猛志君:僕の印象は、チョット違います。毎月の「エッセイ」で取り上げられるテーマは、マジメで重いものばかり。毎月参加している僕自身、真剣勝負を挑まれているような気がして、逃げ出したくなることもあります。哲学に関心のある奇特な人は、そう多くないでしょう。エッセイの内容から、気楽な投稿ができないと思われているような気がします。
中:その意見、私も同感です。先生は、真剣勝負の気合でわれわれとの対話に臨まれている。下手に近づいたら、斬られてしまうのではないかと(笑)。
直:お二人が言われるのは、私の方に余裕がなさすぎるということですね。思いあたる節があります。どうしたらいいのかな。
猛:これまでどおりでいいと思います。テーマを決めての5回シリーズ。その中で議論されているのは、他のどこでもやっていないようなハイレベルの対話で、僕も中道さんもシンドイけど、参加できることに喜びを感じています。
直:私としては、エッセイを読む人が、自分も対話に参加したいという気になってもらいたいのですが、投稿がない現実を見ると自信がなくなります。
猛:そんなに心配されなくても、エッセイを読んで考えている人は、いっぱいいるはずです。哲学塾のメンバーの中にも、熱心な読者がいることを僕は知っています。掲示板への書き込みがなくても、読まれていることは確かです。
直:そうですか。書き込みがなくても、気にするなということですね。
中:もしそれが心配なら、「エッセイ」よりも「新着情報」最初のこのページで、みんなが気軽に意見を出し合えるような仕掛けを試みられてはいかがですか。
直:というと、どういう?
中:たとえばの話ですが、現在[2月6日]、総選挙の真っ最中で、国民一般の関心は選挙後の政治情勢に向けられています。「自民圧勝後の日本はどうなる?」というような記事に仕立てたら、読者は間違いなく食いついてくると思います。
直:一般の関心に焦点を合わせよ、ということですね。難しいなあ。
中:難しいと感じるのは、哲学者であるご自分を、世間一般よりも高みに置いて考えているからではありませんか。もう少し「ふつうの人」としてふるまうことを心がけられたら、もっと対話が広がると思います。
猛:中道さんとまったく同じ意見ではありませんが、このページをもっと〈開く〉工夫が必要だという点については、同感です。政治的信条などを個人的意見として表明されても、別に問題はないと思います。
直:お二人ともご助言をありがとう。身辺雑記のこのページに関して、もっと〈開く〉工夫をしてみることにします。
2 木岡哲学塾の活動状況
Ⅰ 木岡哲学対話の会
例年どおり2月は開催しません。2026年度の第1回は、次のとおり3月に行います。
◎2026年度第1回木岡哲学対話の会
《全体討議》
○日時:3月1日(日)13:00-16:00
○会場:大阪駅前第三ビル17F第7会議室
○内容:
1)《対話を振り返る》
「哲学対話」の原点から現在までの歩みを振り返り、これからの方向性を展望します(
2)《いま考えたいこと》
「哲学カフェ」方式で、全員が持ち寄ったテーマの中から、票決で選ばれたテーマについて対話を行います。
3)その他
4月以降の予定について相談します。
Ⅱ 哲学ゼミ
2月の予定は次のとおりです。
〇日時:2026年2月15日(日)13:00-16:00
○内容:
1)プラトン『国家』第十巻の読解
国制論につづく「詩人追放論」が主要な内容です。
2)発表と討論
メンバーによる発表、それを承けての討議が行われます。
3)その他
『国家』の次に読むテクストについて検討します。
Ⅲ 個人指導
参加者個々の事情に合わせて、読書指導・論文指導・発表指導などを続けています。常時7,8名を相手に、2~4週に1回程度のレッスンを継続しているほか、「木岡哲学対話の会」や他の催しでの発表に合わせた指導を行っています。遠隔地に移住したメンバーとは、Zoomを利用したリモート形式でレッスンを行っています。