1 木岡哲学塾の活動状況
Ⅰ 木岡哲学対話の会
◎日時:3.5、4.2、5.7、6.4、7.2[前期]/9.3、10.1、11.12、12.3、1.7[後期](各月第一日曜[11月のみ第二日曜]、年10回)、13:00-16:00
◎会場:大阪駅前第3ビル17階第7会議室(人数により、変更の場合あり)
◎参加費:1000円(各回)
◎第三回(5.7)の報告
第一部「哲学講話」:「〈縁〉を結ぶ」
1 〈縁〉とは何か
2 縁の倫理
以上二つのトピックをめぐって、講話とそれにつづく対話を繰り広げました。〈縁〉は、前回取り上げた〈あいだ〉に近い言葉。〈あいだ〉が、〈接近-距離〉〈結合-分離〉の往き来を意味するのに対して、〈縁〉は〈接近〉〈結合〉の面を表す言葉であることを説明しました。2では、「縁を結ぶ」(結縁)と「縁を切る」(絶縁)という二つの行為を対比させ、〈縁〉が私たちにとってもつ意味の拡がりと深さを考える機会となりました。
第二部「哲学対話」:「あいだを閉ざす(出会いを阻む)カベ」
高次脳機能障害をもつ当事者から、自己と周囲の〈あいだ〉を閉ざすカベの存在について、報告がありました。対話をつうじて、社会参加へのハードルをクリアするための工夫が必要であることについて、本人の気づきがありました。〈障害者-健常者〉のほか、〈教師-生徒〉の関係など、社会のさまざまな場面に現れるカベについて、各自の体験や見聞にもとづく意見が提出され、まれにみる白熱した対話となりました。
◎第四回(6.4)の予定
第一部「哲学講話」:「〈出会い〉のドラマ」
第二部「哲学対話」:「情報社会をどう生きるか」
「哲学講話」では、直前2回のテーマ〈あいだ〉〈縁〉につづいて、それらの根柢にある〈出会い〉の事実を考えます。〈出会い〉は、言って見れば、筋書きのないドラマ。各自が心の奥に潜めるドラマの意味に気づく時間となることを期します。
「哲学対話」では、SNSの普及などによって大きく変わりつつある私たちの暮らしにとって、情報とのどういう付き合い方が肝要かを考えます。「メディア・リテラシー」をテーマとする発表(事例提供)が予定されています。
Ⅱ 哲学ゼミ
◎日時:3.19、4.16、5.21、6.18、7.16/9.17、10.15、11.19、12.17、1.21(各月第三日曜、年10回)、13:00-16:00。
◎会場:木岡自宅(JR大阪環状線・地下鉄長堀鶴見緑地線 大正駅(大正橋停留所)より、市バスで5つ目の「千島」[所要約8分]下車、徒歩3分)
◎プログラム
1)木岡伸夫『邂逅の論理』(春秋社、2017年)全9章の読解。
2)発表・討論。
3)よろず相談
◎参加費:2000円(各回)
◎第2回(4.16)の報告
1)テクスト(『邂逅の論理』)読解
2)発表と討議
3)よろず相談(Q&A)
1では、第二章「風土学的反省」を、メンバーの一人が用意したレジュメに沿って読解し、著述の内容・意図をめぐって議論しました。2では、「意味」について深い関心を抱く参加者による研究発表が行われました。発表者は、自身の関心の所在を明らかにしたのち、「意味」をめぐる哲学者――ドゥルーズ、山内得立、G.プリースト、その他――のテクストを取り上げ、考察を加えました。単なる研究対象ではなく、体験の水準で「意味」を追究したい、という発表者の基本姿勢が印象づけられました。
Ⅲ 個人指導
◎会場:木岡自宅
◎開催日:水曜・金曜・日曜(Ⅰ・Ⅱの開催日を除く)の午後(原則として、13時-17時のあいだの2時間程度)。事前の予約をお願いします。
◎現況:参加者ごとに異なるさまざまなテーマ(Ex.ベルクソンの哲学、「意味」の問題、パレスチナ問題、etc.)に対応して、それぞれ月1,2回のレッスンを行っています。
以上Ⅰ~Ⅲについて、参加の申し込みは、主宰者(木岡)まで(n.kioka@s3.dion.ne.jp)。
2 出張レッスンについて
新型コロナ・ウィルスの感染禍が収束しつつある昨今、以前ご案内したとおり(「出張ゼミについて」2022.9.21)、出張指導のご要望にお応えします。その折と同じ要領で、講演・講義・対話(ファシリテータ役を含む)・インタヴューなど、専門的な知見や技術を要する催しについて、出演の要請に応じます。個人指導(面談)のご相談にも応じる用意があります。このたびは、交通費・宿泊費などの必要経費、相談内容に応じた報酬のお支払いをお願いします。気軽にご相談いただければ、幸いです(n.kioka@s3.dion.ne.jp)。
3 HPへの投稿について
本サイトの「エッセイ」および「出会いの広場」のページには、投稿のコーナーが用意されています。トップページの「記事へのコメント」、「最近のトピック」をクリックしていただくと、それぞれの最新の書き込みにアクセスできることを、ご承知のことと存じます。
しばらく前まで、「最近のトピック」欄に迷惑投稿がしばしば出現することがあり、サイト管理者にセキュリティの強化をお願いした結果、正体不明の書き込みは跡を絶ちました。ところが、4月以降、「エッセイ」の内容に関する正規の投稿であるにもかかわらず、「スパム判定」を受けて削除されたという意外な情報が、読者の方からもたらされました。この事実を知った管理者に、機敏な対応をいただいたおかげで、その投稿を復活させることができましたが、同様の事態が他にも生じているのではないかと危ぶまれます。投稿しようと試みたが、掲載を阻まれた(記事を削除された)というような事実が、もしありましたら、当方まで早急にお知らせくださるよう、お願い申し上げます(n.kioka@s3.dion.ne.jp)。