1 2023年度木岡哲学塾の活動方針
2019年11月21日に本サイトを立ち上げてより、丸3年が経過し、今月から4年目に入ります。この間、多くの方々に関心を寄せていただき、サイトの代名詞〈出会いの広場〉が賑わい続けてきたことを、主宰者として、この上なく仕合わせに感じています。みなさまのご支援に、心よりお礼申し上げます。
諸般の事情により、これまで活動拠点としてきたオフィスを、2023年2月に退去することになりました。これに伴い、「木岡哲学塾」の三本柱、①対話の会、②読書会、③個別面談、それぞれについて、以下のような方針変更を行いたいと存じます。ご覧の上、ご意見・ご要望などお寄せいただければ、ありがたく存じます(以下の方針は、11月21日時点での基本構想。今後、必要な変更を行うにやぶさかではありません)。
Ⅰ 木岡哲学対話の会(「対話の会」を改称)
本年度は、日曜14-16時、隔週で月2回、半期10回、年20回のペースで開催しています。来年度3月以降、月1回第一日曜の開催として、回数を半減(半期5回、年10回)します。その代り、時間枠を13-16時に拡大して、3時間の枠内で「哲学対話の会」にふさわしい内容充実を図るつもりです。具体的には、前半を主宰者(木岡)のレクチュアと討議(対話)、後半を参加者主体の哲学対話(今年度同様の「事例検討」を含む)に振り分け、二部構成の形式とします。この方針変更には、過去3年間、木岡哲学塾で実践してきた「講義」と「対話」の両方を発展させる狙いがあります。
詳細については、引き続き検討中。現時点で提供できる情報は、次のとおりです。
〇会場:大阪駅前第3ビル17階7号室(8号室に変更の場合あり)
〇開催日:[前期]3月5日、4月2日、5月7日、6月4日、7月2日/[後期]9月3日、10月1日、11月12日(第二日曜日)、12月3日、2024年1月7日(11月を除き、各月第一日曜日13―16時に開催。8月と2月は休み)
Ⅱ 哲学ゼミ(「読書会」を改称)
これまでの「読書会」を改め、テクスト読解とあわせて、哲学的テーマについての発表・討論を行う「哲学ゼミ」に内容を変更します。主著『邂逅の論理』全9章の読解とあわせて、哲学(風土学)の諸問題について各自の研究成果を発表してもらい、討議を重ねていきます。開催は月1回、各月第三日曜日14―17時。
〇会場:木岡私宅(大阪市大正区、JR大阪環状線大正駅より、バスと徒歩で15分)
〇開催日:[前期]3月19日、4月16日、5月21日、6月18日、7月16日/9月17日、10月15日、11月19日、12月17日、2024年1月21日(以上、全10回。2月、8月は休止)。
〇テクスト:木岡伸夫『邂逅の論理――〈縁〉の結ぶ世界へ』春秋社、2017年、3500円+税。
Ⅲ 個別指導(「個別面談」を改称)
学問研究上のテーマをめぐって、個人的な指導を行います。特に目的を問わない「個別面談」とは異なり、専門知識の提供や論文指導を期待して来訪される方に、当方としてできるかぎりの指導・助言を行う用意があります。そういう趣旨から、指導の内容に見合う報酬をいただくつもりですが、学問以外の相談事や雑談が目的で来られる方は、その限りではありません。
〇会場:木岡私宅
〇開催日:水曜・金曜の午後(原則として、13時-17時のあいだの2時間程度。事前の予約をお願いします)。
以上Ⅰ~Ⅲについて、参加を希望される方は、主宰者までお申し込みください。そのさい、参加の具体的な条件についても、ご説明します(n.kioka@s3.dion.ne.jp)。
2 「対話の会」の活動報告
先月に続いて、木岡哲学塾の中心行事「対話の会」の活動内容をご報告します。10月後半からの「事例検討」のテーマ・内容は、次のとおりです。
10.23 「地域自治をめぐるケース・スタディ」
住宅地の環境維持を目的とした「建築協定」に違反する、集合住宅の建築計画が具体化されました。地域住民・開発業者・市当局(行政)の溝が深まる中で、いかに三者の〈あいだ〉を開くかが検討されました。
11.6 「デジタル技術と地域防災」
デジタル技術の進化を、災害対応にどう活かしたらよいか。このテーマをめぐって、コミュニティ単位での「防災対話の会」などの新たな取り組みが報告され、今後の課題について検討が進められました。